水素ファンドを通して世界の脱炭素を進めるとともに、日本の産業振興にも寄与していく

朱 偉峰
2023年入社

朱 偉峰(アナリスト)
2023 年 7 月、アドバンテッジパートナーズに参加。水素関連案件の投資検討を担当。
修士課程修了後、日本生命保険相互会社にてオルタナティブ投資業務に従事。その後、KPMG FAS コーポレートファイナンス部門に入社。様々な業種に対する M&A アドバイザリー業務、財務モデリング業務及び価値算定業務に従事。ピッツバーグ大学商学部卒業後、早稲田大学経営管理研究科ファイナンス修士課程修了。CFA 協会認定証券アナリスト。

※本記事は2024年7月に取材したものです

社会課題を解決に導くことがチームのミッション

アドバンテッジパートナーズ(以下、AP)は創業以来、投資先企業のサステナブルな成長を支援するスタイルを重視しています。単純に金融工学を用いてリターンを上げるだけの投資は行いません。投資先企業のバリューアップに注力し、エグジットした後も継続して社会に価値を発揮できるように支援してきました。

私が所属する再生可能エネルギー・サステナビリティ投資部門は、そこからさらに一歩踏み出して、社会的・環境的な課題に対して積極的に貢献するために2021年に新設されたチームです。まさにその名の通り、気候変動などの社会課題を解決に導くことをミッションとして掲げています。

その一つとして、一般社団法人水素バリューチェーン推進協議会(以下、JH2A)さまと協働で、水素関連分野への投資に特化したファンドを組成しているところです。ご存じの通り、水素は新しいクリーンエネルギー等としてかなり期待されています。
水素ファンド設立に向けた協業の合意

水素ファンドでは、国内外の優良な水素関連事業にリスクマネーを供給することで水素バリューチェーン構築を推進し、日本と世界の脱炭素に貢献することを目的としています。

また、水素関連の技術やサービス等を提供する日本企業にリスクマネーの提供と成長支援ももちろん行います。実は太陽光や風力発電が世の中に出始めた頃、いくつかの日本企業は世界的に見ても早い段階で技術開発に取り組んでいましたが、リスクマネーの供給がなかったために大胆なチャレンジができず、結果的に中国やヨーロッパの企業に相当な差を付けられたとも言われています。今回の水素ファンドの投資対象は世界各国ですが、水素分野においいては同じ轍を踏まないように、特に日本企業の持つ技術やケイパビリティを重点的に伸ばす支援も進めていきたいと考えています。水素エネルギーを日本に普及させて脱炭素を実現するのと同時に、日本の産業振興にも寄与していくことから、非常にやりがいのある仕事だと感じています。

私自身のAPへの入社動機にも繋がりますが、APのようにグローバルに投資するファンドを運営する日本のPEプラットフォームはほぼ見たことがありません。これほどユニークなチャンスはAP以外ではなかなかないのではないでしょうか。クリーンエネルギーの追求という社会的意義に加え、東京にいながらグローバルにキャリアを伸ばしていけることも大きなやりがいになっています。

チャレンジを止めることは決してない

今の仕事は、私が過去に身に付けてきたファイナンススキルも語学力も活かすことができます。モチベーションを維持する観点で、現在の働く環境に全く不満はありません。

水素ファンドの立ち上げはチャレンジングな取り組みで、APに入社しなければ得られなかった経験だったと思います。本当に全てが楽しく苦労は感じていませんが、ファンドのコンセプトをまとめあげるまでには、相当の時間を要しました。

われわれだけのファンドではなくJH2A(一般社団法人水素バリューチェーン推進協議会)さまとの協働ですし、協議会に加盟している事業会社等の方々もたくさんいらっしゃいます。多くの関係者がいるということは、それだけ多様な意見が出るわけです。その中で、皆さんに納得していただきながら、APとしても正しいと思うグローバルスタンダードのファンドを作り上げなければなりません。

まずは真摯にご意見を伺って、論点の背景や理由をしっかり確認することが大切です。その上で、欧米の先進的なファンドの事例なども引き合いに出しながら交渉の着地点を探っていきました。それぞれの立場によって考え方が違う部分はありますが、最終的に社会にインパクトを出したいという思いは同じです。地道に議論と説得を繰り返しながら推進し、なんとか全員が納得できるコンセプトのファンドを目指しています。

APメンバーは強みや性格はそれぞれで、個性的なメンバーが集まっていますが、共通していると感じるのはオーナーシップですね。どんな業務も中途半端にせず、自分自身がオーナーシップを持って良い仕事に仕上げていきます。当然ながら専門知識やスキルも求められますが、ベースになるのはそうしたスタンスだと思います。コミットメントを持って働きたい方にはお勧めできる会社です。

先ほどもお伝えした通りAPは日系ファンドでありながらグローバルに展開しているユニークなプラットフォームであり、かつ日本のPEファンドでは最も長い歴史を持っています。シニアメンバーを中心として非常に深い知見を有し、蓄積した経験を共有していますので、その環境で学べることは本当に刺激的です。設立から30年を経過しても、チャレンジを止める気配は全くありません。新しいビジネス開発の会議も頻繁に行われていますし、APや自分の未来を想像するとそれだけで楽しくなります。そういったエキサイティングな環境に身を置きたい方は、ぜひAPへの入社を検討してほしいです。

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