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東邦亜鉛株式会社の事業再生におけるスポンサー支援について
2024.12.18
株式会社アドバンテッジパートナーズ(以下、「AP」)は、東邦亜鉛株式会社(東京証券取引所プライム市場上場、証券コード5707、以下「東邦亜鉛」)の事業再生におけるスポンサーとして、東邦亜鉛を支援することをお知らせいたします。
資本面及び事業面の両面で支援を行うため、東邦亜鉛が第三者割当により発行する種類株式(A種優先株式及びB種劣後株式)をAPがサービスを提供するファンド(以下、「APファンド」)が引き受けることに合意するとともに、APが東邦亜鉛の事業再生と企業価値向上を支援することを内容とする事業提携契約を締結しました。
東邦亜鉛は、豪州資源事業への投資における長年の損失及び亜鉛製錬事業の収益悪化により、窮境に陥りました。そのような中で、「社会インフラを支えるリサイクリングのリーディングカンパニー」を目指す姿とし、不採算事業からの撤退・再編、希望退職者の募集及び配置転換の実施、基盤・成長事業の収益強化、並びに強固な経営基盤の再構築を柱とする事業再生計画を策定しました。
APは、東邦亜鉛のスポンサー候補としての検討を通じ、東邦亜鉛が非鉄金属のリサイクルを支えるバリューチェーン上の重要な企業であり、この事業再生を支援することは、国内産業維持と循環型社会の実現のために大きな意義があると確信いたしました。また、不採算事業による過剰債務を主因として本業たる製錬事業への投資が不足していたことから、APファンドの資金を、製錬事業を始めとする基盤・成長事業への投資に活用することで競争力が強化され、事業再生の実現につながると考えております。
資金注入に加え、APのこれまでの事業再生の経験[1]から得られた、事業再生のノウハウやリソース・ケイパビリティを注入することにより、事業再生に向けた効果的な経営支援が可能と判断しております。APが東邦亜鉛の役職員の皆様と共に汗をかき、事業再生を実現することにより、東邦亜鉛の従業員、取引先、各拠点の自治体、取引金融機関、既存株主の皆様を始め、全てのステークホルダーに対して大きな価値を提供できるものと考えています。
前述の通り、APは東邦亜鉛の再生支援を通じて、循環型社会の実現に寄与したいと考えています。APファンドは鉛バッテリー製造を行っているエナジーウィズ株式会社への投資実績があり、同業の古河電池株式会社への株式公開買付けの予定についても公表しております[2]。これらの投資活動を通じて蓄積した鉛バリューチェーンへの深い理解に基づき、東邦亜鉛と鉛バッテリーメーカー、バッテリーのユーザー各社との連携を強化し、国内における鉛のリサイクル割合を向上させることを目指していきます。
APファンドによる種類株式の引受けは、2025年2月27日に開催予定の東邦亜鉛臨時株主総会での決議を前提としています。
<東邦亜鉛の概要>
会社名 東邦亜鉛株式会社
代表者 代表取締役社長 伊藤 正人
所在地 東京都港区虎ノ門三丁目18番19号 UD神谷町ビル
事業内容 製錬事業、環境・リサイクル事業、資源事業、電子部材事業、機能材料事業
URL https://www.toho-zinc.co.jp/
東邦亜鉛によるプレスリリース
「第三者割当によるA種優先株式及びB種劣後株式の発行、定款の一部変更、臨時株主総会招集のための基準日設定、事業再編に伴う希望退職者の募集及び配置転換、並びに主要株主である筆頭株主の異動等に関するお知らせ」
URL https://www.toho-zinc.co.jp/news/pdf/news_20241218_1.pdf
以上
[1] 投資・経営支援先として、ダイエー、クラシエホールディングス(旧カネボウ)、ウィルコム、ビジョナリーホールディングス(旧メガネスーパー)、ザクティ等があります
[2] 2024年7月23日付 「株式会社AP78による古河電池株式会社に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ」
URL https://www.advantagepartners.com/news/20240723-2/