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水素ファンドが先進的な低炭素合成燃料生成技術を有するTwelve™へ投資を実行いたしました

2025.02.13

株式会社アドバンテッジパートナーズおよびその関係会社(総称して、「APグループ」)がサービスを提供するJapan Hydrogen Fund L.P.およびそのパラレルファンド*1 (以下、「水素ファンド」)は、Twelve™(以下、「トゥエルブ社」)へ投資を実行いたしました。

トゥエルブ社は米国カリフォルニア州を本拠地とし、独自のCO2電解装置を用いて従来製法に比べ低エネルギーでCOを生成する技術を保有しています。このCOとH2をもとに低炭素の合成燃料であるeFuel*2の製造を目指しております。この製法は他の低炭素燃料製法のように食物生産との競合や原材料確保の制限に対する懸念がございません。
特に航空業界では脱炭素化の手段として合成燃料が注目され、欧州における導入政策に伴う需要の拡大もあり、ブリティッシュ・エアウェイズやイベリア航空を傘下に置くインターナショナル・エアライン・グループ(IAG)と14年間の供給契約を締結しております。

トゥエルブ社は独自技術を活用し高まる合成燃料需要に応えることが可能であり、同社が航空産業などの長距離輸送業界や化学産業への製品提供を通じてHard-to-abate(排出削減が困難な)セクターの脱炭素化を前進させると確信しております。今後トゥエルブ社が開発するプロジェクトへの投資機会が水素ファンドに提供されており、同社の成長を支援することが見込まれます。さらに、水素ファンドの投資家を中心とした水素バリューチェーン推進協議会(以下、「JH2A」)の会員企業に対してeFuelの購入や技術連携の機会の提供に向けて協業することをトゥエルブ社と合意しており、合成燃料分野における日本企業への便益供与を目指してまいります。
本件はトゥエルブ社のシリーズC優先株式発行に対する投資となり、三井物産、日本政策投資銀行と協調して出資しております。また、商船三井グループのモル・スイッチ・エルエルシー(MOL Switch LLC)、TOPPANグループのTGVP(Toppan Global Venture Partners, Inc.)などの日系企業が設立したファンドや、アマゾンのクライメット・プレッジ・ファンド(Climate Pledge Fund)も同社に出資をしており、APグループは他株主と連携して同社を支援してまいります。

トゥエルブ社概要
会社名  Twelve™
代表者  共同創設者兼CEO ニコラス・フランダース
本社   アメリカ合衆国カリフォルニア州
事業内容 CO2活用技術の開発及び同技術を用いた次世代エネルギー製造デベロッパー
URL   https://www.twelve.co/

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*1 水素ファンドは、①APグループ(投資助言サービスおよび管理サポートを提供)、②JH2A(475社の会員と水素ファンドとのコラボレーションを促進)、③三井住友DSアセットマネジメント株式会社(以下「三井住友DS」)(ファンド管理サービスおよびサステナビリティおよび日本裨益に関する評価を提供)の協力の元、運営を行っております。ファンド詳細はファーストクローズ完了のリリースをご参照ください。
*2合成燃料(eFuel、エレクトロフューエルまたは非生物由来の再生可能燃料(RFNBO)とも呼ばれる)は、従来の石油系燃料と比較して温室効果ガス排出を大幅に削減する低炭素合成燃料です。本合成燃料は、従来の化石燃料(ジェット燃料やディーゼルなど)を使用する既存のエンジンにそのまま投入することができ、関連インフラの変更は不要です。また、プラスチックや化学製品に必要な石油製品の低炭素代替物でもあります。

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