プロジェクト期間を超えて結果にコミットするため、コンサルタントからの転身を決意

水口 真理
2020年度入社

水口 真理 (シニア アソシエイト)
2020 年 8 月、アドバンテッジアドバイザーズに参加。製造業(イトーキ)、飲食(物語コーポレーション、サンマルクHD)、食品製造(ホクト)などの投資案件を担当。
大学卒業後、A.T. カーニーにて消費財メーカー(食品・飲料・アパレル)、化学メーカー、小売、メディアを中心に、全社戦略、新規事業、海外進出戦略の立案、PMI、業務改革、コスト削減等の業務に従事。慶應義塾大学経済学部卒業。

※本記事は2024年7月に取材したものです

今取り組むべきテーマを決めて、経営者と議論を繰り返す

様々な業界を見たかったので、新卒では短期間で多くのプロジェクトに参画できる戦略コンサルティングファームに就職しました。ただ、実際に働いてみてプロジェクトを推進する立場になると、個々の案件に関与する期間が短すぎると感じるようになってしまって。当社のようなファンド投資先のプロジェクトも担当したことがあるのですが、2-3カ月で成長戦略を策定するだけの関与では、戦略実行して成果が出たのかどうか分かりません。業績が上がっても下がってもいただくフィーは変わらないことにも違和感を覚えていました。

一方でファンドは“企業価値向上”という共通のゴールに向かって、投資先企業の皆さまとセイムボートで結果にコミットできると理解し、転職を考え始めました。投資コンセプトやバリューアップのスタイル等、ファンドによって違いがある中で、“投資先がファンドから離れた後も強く競争力を保ち、永続的に成長する企業へと発展させる”というアドバンテッジグループの理念はまさに私がやりたいことだと感じ、ハンズオンで投資先企業と伴走するスタイルはコンサルタントとして自身のスキルを活かせるのではと思い入社を決めました。

ただ正直に言うと、アドバンテッジパートナーズの存在は知っていましたが、上場株に投資するアドバンテッジアドバイザーズ(以下、AA)のことはエージェントさんに紹介されるまで知りませんでした。最終的に決めた理由はいくつかありますが、まずはAAの投資スキームが新しく競合が少ないため、案件組成がしやすいことが挙げられます。若手でも最初から複数の案件に関与する機会に恵まれていますので、短期間で多くの経験を積むことができると考えました。また、若いメンバーが多く、様々なバックグラウンドのメンバーが一丸となって新しい領域に挑戦しているチーム体制も魅力に感じました。

実際に入社1年で2つの案件を組成し、育休を経て復帰してからもう1社へ投資を実行しました。現在は小さな子どもを育てながら仕事と両立しているため、火曜と金曜は基本的に在宅勤務です。家族は勿論、チームや投資先の皆様のご理解・ご協力のお陰で柔軟に働きながらキャリアアップできている実感があります。

コンサルタント時代は、クライアントから依頼のあった課題の解決に集中していました。しかしAAでは企業価値向上にかかわる全てがテーマであり、今どこにフォーカスすべきかを決めるのも自分たちです。何をテーマにするかを自身で考え、経営者と議論しながら試行錯誤を繰り返す過程では、常に高い視座を求められます。AAが若い組織であることから、年次に関係なく全メンバーが自分で案件を引っ張っていくスタンスが欠かせません。そうした環境で成長できることにとても感謝しています。

投資先企業の方々の信頼を得て、会社の変革を実現する

すでにエグジット済ですが、大手オフィス家具メーカーさんは印象深い案件です。入社直後に参画した案件で、AA投資時には赤字だった収益が3年で回復を果たしました。現在は営業利益100億円を目指していると聞いています。投資期間中は、収益改善に向けて工場の生産性向上や営業力アップ、プライシングの見直しやそれに伴う評価制度の変革など、あらゆるテーマでプロジェクトを推進しました。

最初は“ファンド”である私たちのことを警戒する方もいたと思います。しかし単に株主として数値的な要望を出すだけでなく、日々皆さんと一緒に汗を流しながら改革に打ち込むことで、少しずつ信頼してもらえるようになっていきました。まさにハンズオンファンドならではのやりがいだと思います。会社が変わっていく様子を間近で見られるのは本当に嬉しいですね。

投資前には5年間で収益改善する計画を立てていたのですが、投資先の皆さんの努力によって、結果的に3年で目標を上回る利益を達成することができました。特に感慨深いのは、業績アップと連動するように社員の皆さんのエンゲージメント指標が明確に向上し、組織が1つにまとまっていったことです。忙しい時期もありましたが、私自身のキャリアにとっても得難い経験だったと感じています。

ただ、忙しいと言ってもコンサルタント時代より時間の融通がききやすいことは間違いありません。コンサルタントのプロジェクトはどうしても短期決戦且つクライアントの都合が最優先となります。ですので、夕方5時から7時までは子どもの面倒を見たいと言っても、その時間に入ったミーティングを自身の都合で断ることは難しいでしょう。短期間のプロジェクト単位でのお付き合いであることも関係していると思います。AAは投資先企業の皆さんと長期間のお付き合いを通じて、お互いのライフスタイルの理解も含め関係性を築いていきますので、比較するとバランスはとりやすいのではないかと思います。

AAは、小さいお子さんを持つ世代が多いこともあり、穏やかで協力的な方ばかりです。バックグラウンドによって強みは異なるので、お互いに補完し合って進めています。ファンドは今お伝えした通り1つの投資先とのお付き合いも長いですし、それがいくつも重なりますから、一度入社したら長く働くことになる方がほとんどでしょう。だからこそ、入社前にできるだけたくさんの社員に会ってみることをお勧めします。私自身も、近い世代のメンバーを中心にたくさんカジュアル面談の場を設けていただきました。

バイアウトファンドと違う新しいスキームですので、投資先との関わり方や具体的な日々の業務をイメージしづらいと思います。できるだけご希望に添えるよう面談の機会を調整しますので、少しでも興味を持ってくださった方はお気軽にご連絡ください。

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